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化粧品と医薬部外品の違いは?
一般的に化粧品と呼ばれているものには、『化粧品』と『医薬部外品』があるのをご存知ですか?
化粧品とは、簡単に言うと『身体をキレイにするもの』を言います。薬事法によると……
化粧品とは
『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変えたり、皮膚や毛髪を健やかに保つために身体に使うもので、人体に対する作用が緩和なもの』
具体的には、メークアップ用化粧品、基礎化粧品、石けん、シャンプー、リンス、歯みがき粉などです。
※薬事法とは、医薬品、医薬部外品、化粧品等の品質、有効性および安全性の確保等を目的とした薬事に関する基本の法律の事。
この法律において、「医薬部外品」や「化粧品」の定義や品質、表示等についての規則が定められています。
しかしこれらの中にも『医薬部外品』と呼ばれるものがあります。
医薬部外品とは..
『化粧品と医薬品の中間に位置しているモノで、化粧品より効能が明確で、副作用を起こすことなく肌トラブルを予防するもの』
◎医薬部外品の種類 :化粧品の類似する医薬部外品には、次のような種類があります。
1)口中清涼剤
2)えき臭防止剤
3)てんか紛類(アセモ・タダレ防止)
4)養毛剤・除毛剤
5)染毛剤
6)パーマネントウェーブ溶剤
7)浴用剤
8)薬用化粧品類 他
この中で『 薬用化粧品 』とは、肌アレ、ニキビ防止、美白、皮膚の殺菌等薬事法によって医薬部外品として認められた効能・効果を持ち、かつ化粧品と同様の使用目的・使用方法を持つ製品のこと。
【主な該当商品】
・薬用クリーム
・乳液
・ハンドクリーム
・化粧用油
・化粧水
・パック日焼け止め剤
・ひげそり用剤
・薬用石けん(洗顔料を含む)
・シャンプー、リンスなど
医薬部外品は、ただ漠然と肌にいいとか、潤いを与えるとかいうものではなく、特定のものを予防し、手助けするものです。
効能が明確というのは、例えば『美白効果がある』とか『ニキビを防ぎたい』とか『ふけ・かゆみを抑える 』などの効能がハッキリしているものということです。
安全性の基準は化粧品と同じレベルです。
また成分の作用や表示方法による違いでいうと、医薬部外品は作用はおだやかですが薬理作用が認められた成分が配合されており、『有効成分』として、その成分名や効果が表示された製品が多く見受けられます。
化粧品と違って表示される成分は全成分ではなく、指定成分の表示だけが義務付けられています。
医薬部外品は、ある特定の効果や効能について薬事法によって承認された商品なので、表示の義務がありません。化粧品はこういった薬理作用は認められないので、効果について表示することはできません。
しかし効果・効能が認められた成分は配合されていますが、それは積極的に病気やケガなどを治すものではなく、予防に重点を置かれたものといえます。
対象となる物もはっきりと定められています。また、効果そのものも誰にでも必ず認められるというものではなく、効果が期待できるという範囲。この作用の違いが、医薬品との大きな違いです。
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